IoT技術によりネットワークに接続されたあらゆるモノでセンシングされた実世界の膨大な信号が、クラウドに転送されAI技術により有益な情報が抽出されるCyber Physical System (CPS)において、アナログな実世界(Physical space)とデジタルな仮想世界(Cyber space)の架け橋となるインタフェース技術の重要性が増しています。

 小型IoT端末において各種センサー信号を検出するインタフェース、将来、クラウドで稼働する量子コンピュータにおける量子ビットの信号を検出するインタフェースに関して、石黒研究室では先端半導体集積回路技術を用いて、超低電力、超小型で動作する回路とシステムの実現に向けて研究をしています。


極低電力回路(0.5V動作回路)

新しいアーキテクチャ等を用いることにより、従来の回路を性能をおとさずに低電力化する研究を行っています。低電力化が実現できると省エネになるだけでなく、アプリケーションの幅が大きく広がります。

センサネットワークとは?

部屋の状況を感知してフィードバック、例えば…

・各位置の温度に合わせて空調強度を調整

・誰もいないときは消灯


高速ADC

携帯電話やBluetoothなどの無線通信に不可欠な高速・高分解能のアナログ・デジタル変換器(ADC)を低消費電力で実現する研究を行っています。

また、その技術を活かし4Kという極低温で動作する量子コンピュータ制御回路への応用も進めています。